新しい論文を発表しました。

Post date: Oct 2, 2018 2:23:42 AM

きのこ類の青色光による子実体発生誘導に関する論文をMicrobiological Research誌に発表しました。

掲載された論文はこちらからアクセスできます。

今回新たに以下の点について明らかにしました。

1. ウシグソヒトヨタケ短時間(~15分)の青色光照射により同調的に子実体発生が誘導される。

2. 子実体の青色光による発生誘導は高グルコース(1%)条件下では完全に抑制される

3. 青色光照射後1時間程度でfas1, cfs1, cfs2, nod1遺伝子が急激に発現上昇する。

4. fas1は細胞接着、 cfs1cfs2はともに脂質修飾、 nod1は脂質排出に関わると考えられる。

5. fas1, cfs1, cfs2, nod1遺伝子の発現は、培地中のグルコース濃度と関係なく青色光照射により誘導される。

6. 青色光照射後、10~16時間程度で子実体形成に関わると考えらる遺伝子群(ガレクチン、フェロモン/フェロモン修飾酵素、ラッカーゼ、ich1等)の発現が上昇する。

7. それらの遺伝子は高グルコース条件下では発現上昇が抑制される。

現在さらに解析を進めていますので、別途論文にしたいと考えています。